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過活動膀胱

過活動膀胱は何歳に多い!?
過活動膀胱とは

過活動膀胱は何歳に多い!?過活動膀胱とは頻繁に尿意を感じ仕事や睡眠に支障が出ている、急な強い尿意で漏らしてしまうことがあるといった場合には、過活動膀胱が疑われます。
加齢も原因の1つであり、40歳以上の7人に1人に過活動膀胱が認められる一方で、「年齢のせいだろう」「体質だから仕方ない」、あるいは「恥ずかしいから」と考えて受診できていないケースが少なくありません。膀胱炎や結石、膀胱がん、前立腺がん、前立腺肥大症が隠れていることもあるため、放置せずにご相談ください。
睡眠・仕事・プライベートへの影響も大きく、QOLを低下させます。病気が原因でない場合にも、治療による改善が可能です。

急な尿意は過活動膀胱かも。
過活動膀胱の症状チェック

急な尿意は過活動膀胱かも。過活動膀胱の症状チェック

症状は、手洗いや炊事で水に触れた時やトイレに行けない時、外出中、夜中に目覚めた時などに起こりやすいです。

  • 突然の尿意(尿意切迫感)
  • 切迫性尿失禁(トイレまで我慢できずに漏らす)
  • 日中8回以上の頻尿、または夜間2回以上の頻尿がある

過活動膀胱の原因

過活動膀胱は、脳梗塞や脊髄損傷、パーキンソン病などの疾患によるタイプと、明らかな原因がない場合に起こるタイプの2つに分かれます。ここでは後者について紹介します。

男性に多い過活動膀胱の原因

前立腺肥大症や加齢が挙げられます。前立腺肥大症は膀胱に圧力をかけ、筋肉が弱まる原因となります。加齢や生活習慣病によって膀胱の血流が減少し、その機能が低下することもあります。

女性に多い過活動膀胱の原因

蓄尿機能に関係するエストロゲンの低下や、加齢によって引き起こされます。加齢や生活習慣病による膀胱血流の減少も、膀胱機能の低下に繋がります。

ストレスが原因になることも・・・

自律神経はストレスや生活習慣による影響を受けやすいです。そのためストレスなどで、過活動膀胱による頻尿が起こることもあります。また、脳障害であるパーキンソン病などが自律神経に影響を与えることもあります。

過活動膀胱の検査方法

まずは問診にて、症状の内容、始まったきっかけ、お困りの点、既往歴、服用中の薬などについてお聞きします。
そして、過活動膀胱症状質問票(OABSS)や排尿日誌を参考にし、症状や状態を把握してから診断をつけます。

過活動膀胱炎の治療方法

日常生活・
生活習慣の改善

水分は摂りすぎないようにしましょう。また、カフェインやアルコールなどの利尿作用がある飲料の摂取を制限すると、症状が改善されやすくなります。

骨盤体操
(ストレッチ)

骨盤底筋群を鍛えるトレーニングは、腹圧性尿失禁だけでなく、過活動膀胱の症状にも効果があるとされています。

膀胱の訓練
(トレーニング)

おしっこを溜め、膀胱の容量を徐々に増やすトレーニングです。トイレにすぐ行ける環境で行います。

薬物療法

膀胱の収縮を抑えるために、抗コリン薬やβ3受容体作動薬などを処方します。

電気・磁気の刺激療法

過活動膀胱や腹圧性尿失禁に有効とされる治療法です。電気や磁気を用いた治療は、骨盤底筋の収縮力を高め、膀胱や尿道の神経機能をコントロールする効果に期待できます。

※当院では電気・磁気刺激療法を行っていないため、必要と判断した場合は患者さんと相談し、提携病院をご紹介します。

ボツリヌス毒素膀胱壁
注入療法
(ボトックス療法)

ボツリヌス毒素を膀胱内壁に注射し、筋肉の収縮作用を下げることで症状を改善する治療法です。薬物療法や運動療法、生活習慣の改善などを3か月以上行っても効果がない「難治性過活動膀胱」の患者様に行われます。
施術してから2~3日で効果が現れ、その効果は4~8ヶ月間も持続されます。再投与は3ヶ月経過した後に可能です。

治療の流れ

膀胱局所麻酔を用いてから膀胱内壁にボトックスを注射します。男性の方は仙骨硬膜外麻酔を行ってから開始します。

麻酔後、内視鏡カメラを使って膀胱の筋肉にボトックスを20箇所注入します。

手術は10分程度で、入院は不要です。術後は超音波を用いて、残尿量のチェックをします。施術中の痛みは少なく、痛みを感じない方も多いです。なお、針を刺した際には、鈍い痛みが感じられるかもしれません。

治療の対象

4週間以上も内服薬を飲み続けているが尿意切迫感や尿失禁が改善されない方、内服薬に対する副作用が出た方などが対象です。

また、超音波検査や尿検査を行った結果、尿路感染が見られないことも条件とします。

副作用について

処置後に血尿が出る可能性もありますが、自然と治癒します。国内の臨床試験では、排尿困難が9%、尿閉が5%の割合で見られたと報告されています。

治療後に気を付けること

治療日は入浴や運動、飲酒など、血流が促される行為を避けてください。翌日以降は元通りの生活にしても問題ありません。ただし血尿が出た場合は、解消されるまで引き続き前に述べた行為を控えていただきます。

男性の患者様は仙骨硬膜外麻酔を受けるため、当日の運転を避けてください。

コーヒーはダメ?
過活動膀胱で控えた方が
いい飲み物・食べ物とは

コーヒーはダメ?
過活動膀胱で控えた方がいい飲み物・食べ物とは

カフェインやアルコールには利尿作用があり、頻尿を引き起こす恐れがあります。

  • アルコール
  • カフェインを多く含むもの:コーヒーや玉露、チョコレート、エナジードリンクなど
  • カリウムを多く含むもの:牛乳や野菜ジュース、豆乳など
  • スイカやバナナなどの果物、ジャガイモなどの野菜、海藻類など

頻尿や尿漏れに悩む方は、カフェインの摂取量を少し減らすことで改善が見られるかもしれません。