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精巣捻転

精巣捻転とは

精巣捻転とは精巣捻転は、思春期の年代の男子によく起こる疾患です。精巣が捻れて血流が止まることにより、精巣の壊死を引き起こすリスクがあります。適切な診断と手術による治療が重要とされていますが、精巣捻転の認知度は低く、適切な治療が行われない場合には精巣の壊死が起こることもあります。
年間男性10万人あたり0.56人が発症し、新生児期と思春期に多く発生し、13-14歳でピークを迎えます。夜間睡眠中や早朝起床時に発症することが多くなります。

痛みはどのくらい?
精巣捻転の症状とは

痛みはどのくらい?精巣捻転の症状とは捻転した直後に、陰嚢に激しい痛みが走るようになります。精索はお腹に繋がっているため、その痛みは腹部に伝わり、腹痛や嘔吐を引き起こすことがあります。
特に年少児の場合は、痛みの具体的な部位をきちんと言葉にして伝えることが難しいため、精巣捻転の兆候を見逃す可能性があります。

痛みがおさまっても
要注意

精索のねじれが軽かった場合は、自然に治ることがあります。しかし、精巣と陰嚢の接続が弱いままでいると、再びねじれる可能性があります。

精巣捻転の原因

精巣が生まれつき精嚢に固定されていないために起こります。
正常な精巣は精嚢にくっついているため、ねじれが予防できますが、その付着がない場合、精巣がねじれやすくなります。

精巣捻転の検査方法

精巣捻転の検査方法

陰嚢の痛みは、精巣上体炎や精巣垂捻転などの病気によって起こることもあります。これらの病気を鑑別するためには、視診や触診、尿検査、超音波検査などの検査が必要です。これらの検査を通して、精巣の位置や血流を確認します。

問診(触診・視診)

精巣の腫れや硬さを確かめるために、太ももの内側を触って「精巣挙筋反射」がないかを調べます。精巣挙筋反射とは、意識しなくても精巣が持ち上がる反射です。ただし、精巣捻転の場合は、この反射が起こらなくなります。

尿検査

精巣捻転は通常、尿検査で異常が見られません。ただし、急性精巣上体炎は細菌感染によって発症する病気ですので、細菌などが尿検査で確認できます。ただし、腫れが大きい場合は鑑別するが難しい可能性もあります。

超音波検査(カレー
ドップラー超音波)

超音波検査(カレードップラー超音波)は、精巣や精索に血液が流れているかどうかを確認できる検査です。超音波検査で血流が確認できた場合は、精巣捻転の可能性が低いとされますが、痛みや腫れのために確認が難しい場合もあります。

精巣捻転の治療方法

手で捻れを戻す

精巣は内向きにねじれることが多く、両手で外側に回転させることでねじれが解けることがあります。しかし、整復後の再発のリスクが高いため、手術が必要になる可能性もあります。

精巣の救済率は、発症後6~8時間で80~100%、12時間以降はほぼ0%とされており、発症後6時間以内に治療を行うことが推奨されています。

手術(精巣固定術)

精巣のねじれを解く手術は、精巣を陰嚢内に固定する方法で行われます。手術が終わった後には精巣の色を確認し、温存できるかどうかを判断します。温存できると判断された場合は、糸で陰嚢に縫い付けて固定します。発症から12時間以内にねじれを解ければ、精巣は無事になります、12時間以上経過している場合は壊死している恐れがあり、摘出を余儀なくされます。また、予防として、反対側の精巣も固定することがあります。

術後はいつから
運動していい?手術前後の
注意点とは

手術前

手術を受ける前に、生活に制限を設ける必要は特にありません。

手術後

退院後は基本的に、学校への通学や通園を始めても問題ありません。術後2日目から入浴はできますが、激しい運動やプールの利用は、術後1週間控えるようにしてください。